「Web担当者」について考える

会社員時代は、それなりの企業からのご依頼がほとんどで、社内に「Web担当者」がいた。
社長本人とやりとりしたことなんてほとんど無かった。

「Web担当者」がいることのメリットは、仕事がサクサク進むことである。

「Web担当者」は、当たり前だが、Webのことだけを考えている。
Webでどう事業を拡大するか、商品を売るか、Webからの問い合わせをいかに増やすか、だけを考えている。
ある程度裁量を持ち、権限があるWeb担当者なら、なおさらサクサク仕事が進む。

Webでどうやって、を考えると言うことは、お問い合わせが来たあとの営業との連携はもちろんのこと、パッケージのこと、資料のこと、つまり事業全体のことを当然考えるので(だっていい商品じゃなければ売れないし)、上層部から見たら有能な右腕のような存在とも言える。

「Web担当者」がいない場合、この部分を全て社長が担当することが多い。

これくらい大事な部署だもの、当然だ。

昨日今日入った新入社員や週2日のアルバイトには務まらないのだ。

しかし。

Web担当者不在の企業のなんと多いこと。

担当者がいないと言うことは、激務の社長にその仕事全てがのしかかる。

もしくは…昨日今日入った新入社員、週2日のアルバイト、などなど。Webの「う」の字もわからない方々が担当する。

(もちろん、知識はなくても一生懸命勉強し、非常に仕事が早い方々もいるので、全ての会社には当てはまらない。)

Webって、そんなに軽いものだっけ?片手間にやるもんだっけ?

東京でWeb担当者がいる企業とばかり仕事をしてきた自分には衝撃的だった。

当然のようにWeb担当者がいるグローバル企業はさておき…
中小でWeb担当者がいない企業では、各部署から一人ずつ担当者も出して、全社的にプロジェクトとして取り組んでいただくこともあったから、企業の規模では無いのだと思う。
企業(社長)のWebの理解度、重要度、によるようだ。要は、事業にとってWebが重要かどうか、理解しているか。

このご時世、ホームページくらい持ってないとね。
のレベルだと言うことだね、少なくとも地方では。

…と思ったら、「地方だから」と言うことではなかった。
たまたまそう言う感覚の”層”と仕事をしていなかった、出会っていなかった、と言うだけというオチであった。

で、「Web担当者」の話だった。(話がすぐ明後日の方向にいってしまう…)

小さい企業の「Web担当者」は、「IT担当」でもある。

自分がサポートさせていただいている企業様での立ち位置は、おそらく「IT担当」だ。

仕事はWebサイトのことだけではなく、、SNSでフォロワーを増やしたい、メールが受信出来なくなった、お問い合わせにどう返信したらいいか、zoom会議がうまくいかない、外でもメールを見たい、などなど、Webの範疇を超えている。笑

それはWeb屋の仕事ではない、と思わなくもないのだが、これが出来ないとWebの話も出来ないので、サポートすることにしている。

メールの送受信の話とか、外でメールを見たいとか、そんなものは、自社で出来て欲しいもの。でも、周りを見渡してもこんなことが出来る(わかる)人の方が世の中少ない。
だとすると、これらのサポートはもっと価値が上がっていいはずなのに、なぜか、サクッと教えて、のレベルになっているのが切ない。

これらの小さなITサポートに加え、事業の事、そしてWebのことを考えるWeb担当が社内に一人いたら、どんなに戦力になるか!と思うが、なぜかどこの企業もほぼいない。

今や、PCの無い会社はほぼない。Webを介して仕事をしていない企業なんて皆無なはずだ。

Web屋として、もっとWeb担当の価値をあげなければならないし、担当者不在の企業をサポートし、Webが重要である、企業には必要だと言う啓蒙をしていく必要があるんだろうなと感じる。


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